DAY by DAY
全力で適当に生きる
生い立ち

幼少期③

そんな平和なある日…事件が起こりました…

雪の積もった冬の日、母親が横浜からそのお相手と車でやってきて、人のいい祖母が夕飯の買い物に出掛けた隙に、私を横浜に誘拐してしまったのです。
父は復帰した会社にいて、半年間休職することが出来たらしく、その間に東京都内を毎日探し回ったらしいです。

半狂乱になった父は、血尿が出るほど私を探しまくり、倒れ入院。ストレスで腎臓が悪くなったと。

当の私は、母が自分の家には置いておけず、品川の母の姉の家や、横浜の親戚の家を転々と移されたこと。
断片的な記憶では父親が訪ねてきているらしいのに、新しくて可愛いお人形さんを渡され、押し入れに隠されたりしたこと。
閉所恐怖症はそこから始まってるのかな。

やっと見つけてもらって救助された私は、父に抱かれても、話すこともできなくなっていました。
幼い私は、心に傷を負い、失語症になってしまっていたのです。

…という話は大人になって、父方の叔母、伯母や、産みの母親に聞いた話です。
私は一切記憶がない…3歳だから当たり前か…。
けど、不気味で底知れぬ不安は、ここからスタートしたのかも知れません。
—————————————-続く